「膵のう胞」は一つの病名ではありません

膵のう胞は、画像で液体を含む袋状の病変を表す総称です。IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)、粘液性嚢胞腫瘍、漿液性嚢胞腫瘍、膵炎後の仮性嚢胞などが含まれ、種類によって経過観察や治療の考え方が異なります。

大切なのは「のう胞があるか」だけではありません

膵管とのつながり、位置、大きさ、内部の結節、主膵管の太さを確認し、どの種類が考えられるかを整理します。

最初に確認する四つのポイント

01

膵管とのつながり

IPMNを含め、病変の種類を考える重要な手がかりになります。

02

内部の結節

のう胞の内部に盛り上がりがないかを確認します。

03

主膵管の太さ

主膵管の拡張や狭窄がないかを画像で評価します。

04

前回からの変化

過去画像があれば、大きさや形の変化を比較します。

IPMNと診断されても、すぐに手術とは限りません

分枝型IPMNの多くは、診断後すぐに治療するのではなく、画像で変化を見守ります。一方、壁在結節や主膵管拡張など悪性を疑う所見があれば、EUSなどの詳しい検査や手術を検討します。病名だけで判断せず、その病変がどの程度の危険度にあるかを評価することが重要です。

受診時に確認しておくとよいこと

  • 考えられるのう胞の種類
  • 大きさ、場所、主膵管の太さ
  • 壁在結節など、注意すべき所見の有無
  • 次に必要な検査と、その目的
  • 過去画像と比較できるか